【フランクフルト=加藤貴行】トヨタ自動車は独BMWとスポーツカーの車台を共通化する。高級スポーツカーの
開発に定評のあるBMWのノウハウを取り入れながらコストを引き下げる。トヨタはこれに伴い、
1980~90年代に人気を博した「スープラ」を復活させる。2013年1月に合意した両社の包括提携が商品として
具体化する第1弾となる。
トヨタのスープラとBMWの人気スポーツカー「Z4」の車台を17年にも共通化する。両社それぞれのブランドと
ボディーのデザインで販売する。現行モデルのZ4は2人乗り。エンジン排気量は2リットルと3リットルの
タイプがある。上級モデルは4.8秒で時速100キロのスピードが出せる仕様だ。
スープラは1978年から2002年まで日米を中心に販売。すでに生産を終えているが、トヨタの本格的な
スポーツカーとして根強いファンが多く再発売する。
今後は部品の共同調達や生産面での協業のあり方を検討する。BMWは炭素繊維を使った軽いボディーづくりの技術で先行。
この技術を使うと価格が高くなるため、トヨタが採用するかどうかも今後の焦点になる。
トヨタのスポーツカーでは資本業務提携している富士重工業と「86(ハチロク)」「BRZ」を共同で開発、
12年から富士重が生産しそれぞれで販売している例がある。BMWとの提携は高級車づくりのノウハウを
取り込むのが狙いだ。スポーツカー以外では燃料電池車(FCV)の共同開発などでもBMWと提携している。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ1008K_Q4A710C1MM8000/?dg=1
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