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1 :ブリーフ仮面(第四十一期次席卒業生)φ ★@\(^o^)/:2014/07/19(土) 08:00:33.03 ID:???0.net
ワールドカップ一色の日本。「サッカー人気」が「野球人気」を超えた5つの理由

 サッカーワールドカップが始まった。残念ながら日本代表は初戦でコートジボワールに
逆転負けを喫してしまった。次回は20日のギリシャ戦。日本中がワールドカップ一色になる日
がまたやってくる。初戦の試合中、普段であれば観光客や買物客で賑わう渋谷も表参道も
ほとんど人がいなかった。多くの人が自宅のテレビ前、友人や仲間の家、パブリックビューイング
などをしていたためだ。テレビの瞬間最高視聴率も50%を超えた。30年、40年前はサッカーより
野球の方が人気のあった日本。それがどうして逆転したのだろう。その理由を考えてみたい。

■理由1:「キャプテン翼」の大きな存在
 サッカー人気が高まるきっかけとなったのは「キャプテン翼」だ。1980年代に出現した
漫画の影響は大きく、それまで野球一辺倒だった少年達のスポーツ熱をサッカーに
変えてしまった。現に、Jリーガーの多くも「キャプテン翼」をきっかけにサッカーを始めている。

■理由2:グローバル化で目の肥えたファン
 最近でこそワールドベースボールクラシック(WBC)という世界一決定戦があるものの、
それまで野球の世界一を決める大会は存在しなかった。経済、文化、スポーツなど、
時代とともに人々と世界との距離が近くなった。その結果、サッカーこそ世界でもっとも
ポピュラーなスポーツであり、もっとも熱く応援するスポーツであることに人々は気づいたのだ。
野球のWBCは世界一決定戦と言えども、FIFAワールドカップほどの参加国はない。

■理由3:かっこ良く見えたJリーガー
 子どもから見て、プロ野球選手よりもサッカー選手の方がおしゃれで
カッコいいというイメージが出来た。最近でこそ、巨人の坂本選手をはじめ、
プロ野球界にもかっこよくオシャレな選手も増えたが、Jリーグ発足後の
サッカー選手のようなオシャレでクールなプロ野球選手は少なかったのだ。

■理由4:少子化によるプレイ人数の減少
 野球がもっとも人気だったころは、今の子どもほど勉強しなくても良かった。そして
私立の学校が少なく、近所の友達とは同じ学校に行き、放課後は一緒に遊んだものだ。
サッカーと違い、野球は人数が必要だ。草野球でも、ピッチャーとファーストとサードあたりと外野
の4名くらいが一チームには最低必要だ。今の忙しい小学生達が8人集まるのは結構大変だ。

 一方、サッカーは公式戦こそ11人と野球の9人と比べて人数が必要だが、近所の友達と
サッカーをするなら、最低は2名だ。…極論を言えば、一人でもリフティングをして遊んで
いられる。子どもが減って行く中で、また忙しくなる中で、選手人数が必要な野球は不利なのだ。

■理由5:広い空き地や公園がなくなった
 都市部に人が集まる傾向が加速している。かつては都市部といえども、空き地や
広い公園が点在していた。今やドラえもんに出てくるような空き地はほとんどないし、
広い公園もない。野球をするには、それなりの広さが必要だ。ピッチャーとバッターの距離、
内野と外野の距離など、正式なサイズでなくても、それなりのサイズが必要だ。

 一方サッカーは、狭いところでも広いところでも楽しむ事が出来る。狭いなら狭いなりに
コートを作って遊べるのだ。もう一つ象徴的な例がある。デパートやビルの上に
フットサルコートはあるが、野球場はない。野球の場合、広さに加えて
高さも必要となるため、デパートやビルの屋上でも出来ないのだ。

■野球とサッカーの未来
 これからますますグローバル化が進展する。そして都市部に住む人の割合も増えていく。
また野球ではなくサッカーを見て、プレイした世代がどんどん増えていく。大きな魅力付けを
出来なければ、野球は毎年毎年、じりじりと人気を失っていくことになるだろう。
サッカーと野球の人気差はますます開いていくことは、ほぼ間違いない。(新井庸志)

All About 2014年6月19日18時45分 (2014年6月20日07時40分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20140619/Allabout_20140619_20.html